

さて、そういったわけで今回は、親の七光りを得ながらも、それだけでは終わらずしっかり自分の実力を見せてくれたジャズシンガーのひとり、ナタリー・コールを取り上げます

この人のデビューは75年、その当時はジャズではなく、ソウルポップス路線だったのですが、そのアルバムがいきなりグラミー賞最優秀新人賞を獲得してしまったのです


しかし、それから80年代前半頃までは、彼女にとって不遇の時代だったようです。彼女のプロデューサーでもあった夫を病気で亡くしてから、声が出なくなりという事態に陥り、療養にかなり時間がかかったとか。
そして療養生活から復活した87年、あのホイットニー・ヒューストンも手がけた名プロデューサーとタッグを組んだ「永遠の夢」という曲がヒットしてから、彼女はR&B、ジャズ路線へとシフトしていくのです。
そして、91年、まさしく夢の共演ともいえるアルバム「Unforgettable」が大成功を収めたのです

実はわたしが彼女の歌を知ったのもこの頃です。あの親子が夢の共演!とかなりFMで宣伝されていて、興味を持ったのです。
このアルバムは、ジャズ界の大御所である父の曲を娘である彼女がカバーしたものです。タイトル曲「Unforgettable」では、もともと父親が歌った音源に、彼女の声をうまく重ねた秀逸なデュエットナンバーになっているのです。文明の利器ってすごいですね


この曲で彼女は世界でも有数のジャズ・シンガーと呼ばれるに至りました。そして、つい最近では2004年に来日公演を行っています

一度はライブハウスでワインかたむけながら、彼女の生の歌声聴いてみたい!と思っている私ですが・・近日中にまた実現してくれないものでしょうか

2006.12.2 追記
「Unforgettable」PVアップします。まさしく夢の競演ですね!
